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働く人と栄養のはなし①~分子栄養学ってなあに?~

  • 執筆者の写真: Chieko│労働衛生コンサルタント
    Chieko│労働衛生コンサルタント
  • 11月8日
  • 読了時間: 4分

女性がキッチンで料理をしている


▼目次


こんにちは。

私が今回3回に渡って、少し具体的にご紹介したいのは

分子栄養学(オーソモレキュラー)のはなしです。


はじめに とある従業員のひとりごと


「ふう、今日もやっと一日仕事が終わった。

いつも通りの顔で、なんとか仕事もこなしたけど。

家に帰ったら、ぐったり。へとへと。

ああ、毎日ほんとうに、身体がしんどいな……」


そんなふうに、日々をこなしているあなたへ。


私が今回ご紹介したいのは分子栄養学(オーソモレキュラー)です。


「分子栄養学?なにそれ?」


分子栄養学とは簡単に言うと、

足りていない栄養素をちゃんと補うことで、体の本来の働きを取り戻す方法です。


 「え、栄養不足の人の話?

わたしは、三食ちゃんと食べてるし、栄養バランスを意識して野菜も摂ってる。

甘いものが好きだけど、カロリーを取り過ぎないようにお肉や脂身は控えるよう

ちゃんと気を付けてる。

まさか、自分の不調は栄養とは関係ないよ。」


「それに私、健康診断でも異常はないですよ?」


そんなふうに思っているあなた。

もしかして、今まで気に留めてなかったけど、こんな症状もあったりしませんか。


風邪をひきやすい、花粉症がひどい、アトピーなど皮膚トラブルがある。

傷が治りにくい、粘膜が弱い、月経不順もしくは生理痛で困っている。

寝つきが浅い、物音に敏感、身体に青あざができやすい、爪が柔らかくてぺったんこ…


もしこれらの症状に心当たりがあるならば

あなたの不調の背景には、“隠れた栄養素不足”があるかもしれません。


隠れた栄養素不足とは


実は今の時代、見た目はしっかり食べていても、細胞レベルでは栄養不足ということが起きています。

現代の働き盛りの世代、特に女性では、タンパク質や脂質、ビタミン・ミネラルなど個々の栄養素が潜在的に不足しているケースが多く見られます。


女性は毎月月経によって多くの鉄を喪失します。

さらに食が細かったり、ダイエットをしていたり、甘いものが好きな人が多いです。


そのため、潜在的な栄養素不足にすでに陥っている可能性が高いのです。


そして一般的な基準で「血液検査では異常なし」でも、分子栄養学の視点で見直すと、隠れている栄養素不足が見えてくることがあるのです。


栄養素不足が改善すると、元気になって頭もさえて、仕事もはかどるし、やりたいことがもっとたくさんできるかもしれません。


他にも肌がきれいになったり、髪質が良くなったり、予想外のいいことも起こるかもしれません。


分子栄養学(オーソモレキュラー)とは


分子栄養学(オーソモレキュラー)とは、

「足りていない栄養素をちゃんと補うことで、体の本来の働きを取り戻す方法」

「薬ではなく、“栄養”で不調を整えるアプローチ」です。


潜在的な栄養素不足がある場合、身体の中の色んな栄養素のストックが足りていません


普通の生活では大きな異常は感じていないことも多いです。


でもストレスがかかったりして身体に負荷がかかったとき

生命維持や脳の働きを維持するために必要な色々なホルモンや神経伝達物質の需要が増しますが、

備えがないので体が必要な十分な量を作れない、ということが起こりえます。


その結果、身体がバランスを崩し、いろいろな不調を引き起こしてしまう、という考え方があるのです。


おわりに


日本でも分子栄養学の考え方は医療現場において徐々に広まってきていますが、

私は、働く人の健康管理、産業医学の分野でこそ発揮できる、大きな力を秘めていると考えます。


「まだ、なんとか我慢できる。」

「病気ってほどじゃない。」

そんな人たちにこそ、知ってほしい。


次回は、“人の身体の機能の制御を時計の歯車にたとえてみる”ことで、

人が健康を維持するために全身を制御するメカニズムと栄養の役割

を分かりやすくイメージしていきます。

お楽しみに。

 
 
 

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