健康診断と栄養の話~血液栄養解析ってなあに?
- Chieko│労働衛生コンサルタント

- 2025年12月21日
- 読了時間: 3分

▼目次
はじめに
「ふう、今日は上司に怒られちゃったな。
胸の奥がぎゅってなって、すごく気持ちが落ち込んで、戻らないよ。
私って、こんなに打たれ弱かったんだ、情けない…。
最近とくに疲れやすいし、集中力も続かない。ダメダメだなあ…。
あれ、こんなところにあざがある。
私、ちょっとぶつけるとすぐあざができちゃうし、傷の治りも遅いから、
日頃からもっと気を付けないとな。」
「私、もしかして、どこか具合でも悪いのかな?」
そんなタイミングで返ってきた健康診断の結果。
「どれどれ…あ、全部A判定だ。よかった~」
「とりあえず病気じゃないみたいだし、しばらく様子見でいいかな。」
そう思ったあなたへ
実は、この“全部A判定”の中にも“隠れた栄養不足”が潜んでいることがあるのです。
血液栄養解析ってなに?
健康診断の結果が「異常なし」でも、分子栄養学の視点から見直すと“隠れた栄養不足”が見えてくることがあります。
この「分子栄養学の視点で血液検査を読み直す方法」を 血液栄養解析 と呼びます。
一般的な血液検査
健康な集団の95%が収まる範囲を「基準値」とする
逸脱していれば病気の疑いあり、という目安
目的は「疾患の有無を見つけること
つまり、基準値内だからといって「不調の原因が何もない」とは限らないのです。
実際、なんとなくの体調不良が「気のせい」や「加齢のせい」と片づけられてしまう背景に、栄養不足が隠れていることも少なくありません。
血液栄養解析の考え方
「病気かどうか」ではなく「細胞レベルでの栄養状態・代謝バランス」を見る
基準値より狭い“最適ゾーン”を設定。つまり基準値以内でも、場合によってそれは栄養素不足が関連していると推測する。
病気に至る前の「栄養不足」「予備軍」を拾い上げる
つまり血液栄養解析は、同じ検査データを「別のレンズ」で読み直す方法なのです。
健康診断の結果を血液栄養解析に活用する
「へえ、そんな見方があるんだ。
でも血液検査を自分で解読するなんて難しそう…」
そう思う方も多いはず。
確かに血液栄養解析を専門的に学ぼうとすると奥深く、知識も必要です。
でも 、おおまかに“栄養不足の傾向”を知るだけなら、職場の健診項目だけでも十分ヒントになるのです。
例えばこんな疑問
「たんぱく質…取ってるつもりだけど足りてる?」
「脂質は基準値内なら気にしなくていいの?」
こうした疑問に、健診データは役立ちます。
そして「数値+自分の体感」を合わせて見ることで、生活改善のヒントにつながります。
数値の見方のコツ
基準値内=問題なし ではなく、「自分にとって最適か?」を考える
数値が多少低めでも、不調がなければ現状維持でOK
一方で「だるい・集中できない・肌荒れ・月経トラブル」など不調がある場合は、数値が改善のヒントになる
おわりに
健診結果の判定(A〜D)だけを見て安心するのは、もしかしたら少しもったいないかもしれません。
特に「結果はすべてA判定だけど、なんとなく不調がある」「もっと食生活を良くしたい」と思っている働き盛りの女性にこそ、血液栄養解析の視点はおすすめです。
また、月経のある女性では、「健康のために」と思って野菜中心にして肉や油を控えているけれど、甘いものはやめられない —— そんな一見“健康的”に見える食生活の中に、実は栄養不足が隠れていることもあります。
もちろん「野菜中心=悪い」ということではなく、今の自分に合っているかどうかを確認してみる価値はあるというイメージです。
「隠れた栄養不足がないか」をチェックしてみることが、今後の元気を守るための大切な一歩になるのです。

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